「西尾の抹茶」
その原材料でもある碾茶の生産量は
全国生産量の約20%を占めています。

西尾茶は、実相寺(西尾市上町)の開祖、聖一国師によりその栽培が始まったと伝えられ、史実としては、約350年前の西尾藩政時代に、茶樹栽培に対して「茶代」を課税したという文書が残っています。、本格的な茶樹栽培の礎を築いたのは、明治5年に紅樹院住職の足立順道師が全国から優秀な茶種と栽培技術を導入し、境内を開墾して茶園を拓く一方、周囲の人達にも茶業を勧めたのが始まりといわれています。

抹茶の原料にされる碾茶は、栽培過程において、霜で若芽を傷ませないようにする霜よけ装置や、黒いレースで茶畑をすっぽり覆う(日陰にすると、茶の木は日光を求めて大きな葉を作る)などの細心の気配りで育てれます。こうすることでタンニンが減って渋みを弱め、アミノ酸が増えて甘みが出るといわれています。そして、まろやかな味わいのある抹茶に仕上げられます。なお、当産地のお茶は高級茶であり、茶摘み作業は主に手摘みによるものです。